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2007-11-27 Tue 11:50
僕にしては珍しく、映画について話そうと思います。
パリから成田に飛ぶ飛行機の中で、十分寝る予定でしたが、映画を3本も観てしまい、1時間半しか寝ませんでした。 どれも良かったので、ここにご紹介します。 まず一本目は、『LIFE 〜天国で君に逢えたら〜』という、新城毅彦監督、大沢まこと、伊東美咲主演の映画。プロウインドサーファー・飯島夏樹さんの半生と、その人生を支え続けた家族を描いた実話ベースのものでした。海辺が舞台なので、Shimmering Waterについ反応してしまう僕は、最初の海の色に魅了されてしまいました。でも、ストーリーも感動的だし、出演者も素晴らしかったし、どんどん引き込まれ、主人公に感情移入していく自分がいたり・・・ ただひとつ、見るタイミングがまずかった! 乗ってからすぐ見始めたので、丁度機内食が配給される時にクライマックスが!!・・もうぼろぼろに号泣していました。 二本目は、平山秀幸監督、国分太一、香里奈主演の『しゃべれどもしゃべれども』。古典落語家を目指す主人公の周りに、「対人関係に問題があり、うまくしゃべれるようになりたい」という生徒志願者が3人あらわれ、それぞれがドラマを展開していきます。「しゃべれどもしゃべれども、気持ちが伝わらない」というのがテーマのようです。僕もしゃべることに自信がなく、日本語に限らずどの言語でも、綺麗に話す人を尊敬するし自分も見習いたいと思います。 そして最後に、ブロードウェイ・ミュージカルを映画化した『Hair Spray』を観ました。ニッキー・ブロンスキーが演じる主人公の明るく純粋な性格、勇気と行動力に感動しました。そしてなんといっても歌とダンスが上手い!!何でもこの役のためのオーディションで、彼女は1000人の中から選ばれたとか・・・。映画のストーリーもアイドル歌手を目指す女の子の話なので、彼女自身のことと重なり、熱い意気込みが伝わってくるかのようでした。 ジョン・トラヴォルタのママ役も、かなり自然でよかったと思います。 ということで今回の帰国は、機内映画からパワーをもらい、日本に上陸しました。 |
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2007-11-24 Sat 23:42
11月上旬からフランス全土の鉄道関係のストライキがニュースで報道されていたので、月末パリに行った時に不便になることを心配していました。
でも演奏会は24日に郊外のベレバであり、前日23日にパリに着く予定だったので、どうにかなるだろうと安心していました。 それがなんと、23日にパリ入りできなかったのです!!ベルリン・シェーネフェルト空港から飛ぶ予定の飛行機が悪天候のため(といってもそれほど悪くなかった)もう一つのテーゲル空港に着陸し、僕らはゲートで待たされ、1時間もしないうちにキャンセルが告げられました。 ガーン・・・すぐ荷物を取り、翌日の飛行機を取り押さえることになりました。 そのため、翌朝6時前に家を出て、8時の飛行機でパリに飛びました。やはり鉄道が不規則で、ベレバ方面の電車も本数が少なく、乗りつぎをしなければならなかったので、空港からタクシーで直接ベレバに向かいました。 着いた時、上記のハプニングのせいで少し疲れていましたが、ベレバの領地(15世紀からフランス王家のゆかりの地で、今はお城付きのカントリークラブになっている)は自然に溢れ、美しいところだったので癒されました。ここでのイベントは、Power of Cultureというタイトルで、毎回質の高い講演と音楽や舞踊などの演目を披露していると聴いたので、皆さんの高尚な話についていけるか内心不安でした。 すぐに主催者と今回講演をされるソルボンヌ大学のラカンブル教授、そして前回李氏朝鮮について講演をされたマコワン教授(ギメ美術館の図書館長)と昼食を取りました。はじめは緊張して聴く側に徹していましたが、皆さん優しい方で話も分かりやすかったので、楽しかったです。少しリハーサルして部屋で休憩取った後、お客様を迎えて講演会が始まりました。 ラカンブル教授は、『バルビゾンのミレー』というタイトルで講演をされました。ジャン・フランソワ・ミレーの、バルビゾンに移り住んでから描いた、農村生活の絵を中心にスクリーンで映し出しながら、彼の人生と作品を解説してくださいました。 僕も丁度「武満徹へのオマージュ」コンサートで解説するということに取り組んでいたので、プレゼンテーションとして参考になる所が多々ありました。ただ、自分がその後演奏することになっていたので、全てを集中して聞けなかったし、そうでなくても講演となると少し単語も難しくなったようでした。でも、僕の弾く曲が、19世紀の自然にちなんだプログラムだったので、演奏前に絵を見て沢山インスピレーションが湧いてきました。 シューマンの森の情景、リストのオーベルマンの谷、フォーレのノクターン1番、シャブリエの風景、とどれも、10月のアルベニス録音を終えて始めたものばかりで、短期間で仕上げるのはかなりの挑戦でしたが、まだ煮詰まっていない分、その場のインスピレーションに啓発され、新鮮な気持ちで弾くことができました。実は、今回のプログラムはミレーとも接点があり、シューマンの森の情景が作曲された1849年、ミレーはバルビゾンに拠点を移していたり、フォーレのノクターン1番が作曲された1875年に、彼は亡くなっているのです! 「この偶然の一致を、ラカンブル教授の講義で知りました」と演奏前にいうと、皆さんが笑いながら温かく拍手してくれました。 アンコールにドビュッシーの月の光を弾いて締めくくり、その場所で皆さんと美味しいフランス料理の御馳走をいただきました。 ・・・一日前とは比べられないほど優雅な夜でした(苦笑)。 |
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2007-11-21 Wed 16:07
切手の話
2007年12月の一連のコンサートのご案内及びチケット送付の封筒には、1997年までに発行された記念切手を使いましたが、皆様には、既にお気づきのことと思います。 ある日、プロの切手収集家のご令嬢が、「クラシック音楽が好きだった父のコレクションを、洸太朗さんのファンの皆様に見ていただくだけで父も喜びますし、85歳の母もそれを望んでいます。ジョイフル・ミュージックさんで使っていただけないでしょうか。」と、様々な記念切手を見せてくださいました。その美しいことと面白いことにすっかり魅せられて、20年前にお亡くなりになったお父様の膨大なコレクションから、額面でお譲りいただき、ジョイフル・ミュージックで使わせていただくことになりました。 中には人気の高いコレクションもあり、譲って欲しいとの声がジョイフル・ミュージックに届きました。そこで、皆さんに「平等の機会を」と思い、このような形でお話しさせていただくことにしました。 1970年ぐらいから1987年までの切手なら、シリーズで、しかもシートで何種類も、今もきれいに保管なさっています。ただし、美術切手、国立公園等、お父様のご友人が大量に引き取っていかれ、既に在庫のないものもあるようです。 皆様のご意見ご希望をお聞かせいただき、今後の参考にさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 joyfulmusic@lake.ocn.ne.jp ・ジョイフル通信 vol.1→ 「ヨーロッパ旅行記」 |
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2007-11-04 Sun 09:52
11月4日、フィルハーモニーでベルリンフィル創立125周年記念祭が行われた。午後1時から10時まで、大、中、小の3つのホールでそれぞれコンサートがあり、ベルリンフィルのメンバーとその仲間が様々な編成で演奏した。驚いたことに、全公演とも一般に無料で公開していたのだ!
僕は大ホールでの最後の演目を聴きに、夜8時ごろ行った。 サイモン・ラトル指揮によるショスタコーヴィチのバレエ音楽『黄金時代』とストラヴィンスキーの『春の祭典』という豪華なプログラムということもあって、席に座れることは期待していなかった。会場に着いてみると、入口で整理券が渡され、席があればホール内のどこに座っても良い、と言われた。ロビーにはサッカーの試合同様、会場に入れなかった人のために大きなスクリーンとスピーカーが設けられ、そこでも聴ける(見られる)ようになっていた。 結局僕は最上階の右ブロックに座れたが、脇や後ろには大勢の人が立っていて、今まで見たことのない超満員の会場で演奏会が始まった。ラトルが指揮台に上り、いざ始めようとしたその時、突然乱入が…!貧相な格好をした道化役者が笛を片手に、自分も参加したいとパントマイムでラトルに懇願するのだ。ラトルの方もパントマイムで応え、そんなことはできない、あっちへ行ってなさい、と指示するが、素直に聞かず、結局舞台上に道化が残ったまま演奏が始まった。すると、その道化はラトルの指揮を妨害しだした!はじめは横に立って指揮を真似したり、踊ったりしているだけだったが、ついにはラトルから指揮棒を取り上げて両手を抑えたり、燕尾服を脱がしたり・・・お客さんが大爆笑する中、ベルリンフィルは少しも動じず、演奏を続けていた。 曲が一段落すると、今度は道化がラトルの携帯電話を取り出し、「電話が鳴ってるよ、ほらっ早く出て。」とそそのかす。そしていつの間にか、彼をステージ脇に行かせて、自分が燕尾服を来て指揮棒を持ち、指揮台に立った。バトンを振り落とすと、オーケストラが一斉に重厚な音を出し、それに感激して子供のように跳ねまわる。曲を振り始めると、好き勝手にテンポやニュアンスを変えて、遊んでいた。オーケストラは素直に従ってどんなに速くなってもどんなに遅くなっても、ぴったり一致して演奏していた。すると今度は、オーケストラが指揮者をからかって、彼のテンポを無視したり、消音で弾き出した!道化が怒り出すと、突然また弾き出して驚かせたりもした。 普段の演奏会では見られないオーケストラの巧みな技術とユーモアを見ることができ、お客さんは喜び、歓声が沸いた。後半のストラヴィンスキーは普通に(=道化がオーケストラの後ろで大人しく聴いた状態で)、でも抜群の音色とリズム感で弾かれた。 アンコールになるとさっきの道化がまた出てきて、しきりに自分も弾きたいとラトルに迫る。お客さんもそれを押すかのように拍手する。ついに指揮者が承諾し、道化の笛がソロでドイツ民謡を演奏した。和気あいあいとした雰囲気で最後は二人が肩を組んで退場、何度もカーテンコールしていた。 微笑ましく、心温まるコンサートだった。ベルリンフィルは、これからもオープンな姿勢で多くの人達と音楽を共有したい、と言っているかのように感じた。実際ラトル氏は、映画「ベルリン・フィルと子供たち」の製作や、定期的に若い人とオーケストラメンバーのワークショップなどの企画を打ち出し、伝統から新たな道を築こうとしている。 この記念の場に居合わせて、僕は幸せだった。 |
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2007-11-03 Sat 11:53
【2008年11月19日(水):CD発売記念リサイタル】 2枚組みCD「アルベニス/イベリア全曲他」の発売を記念して、紀尾井ホールで福間洸太朗ピアノリサイタルが開かれます。ジョイフル・ミュージックでのご案内及びチケットお取り扱いは、7月中旬からの予定です。 【2008年11月28日(金):関西で初リサイタル】 京都コンサートホール小(500席)で、関西ではじめてのリサイタルが開かれます。京都駅から地下鉄で15分、大阪や神戸からも1時間、という交通の便が良いところです。 海外のスケジュールについては→ http://www.kotarofukuma.com |
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